工程管理

BOX管理

e-Labocomは、受注した技工物をコンピューター上で特定するために、患者ごとに技工BOXに入れてそのBOX番号で管理する事を基本にシステムが組まれております。カラーBOXこのBOX番号は、あらかじめBOXに番号を与えて指示書に記入して行う方法と、コンピューターから自動的に振り出して番号を与える方法が取られます。
現場は入力を簡便にするためと、入力ミスを防ぐために、バーコードを読み取る方法がとられます。

 BOXは、仕上日の曜日に合わせてカラーコード化し作業の優先順位をするのに役立てることをユーザーにお勧めしています。カラーにして「見える化」することにより、今日は何曜日かによって仕上のBOXを見てわかるように作業の生産性を上げることができます。

カラーの例 月曜・・月(つき)のイメージで黄色、火曜・・火(ひ)のイメージで赤色、水曜・・水(みず)のイメージで青色、木曜・・木(き)のイメージで緑色、金曜・・金(きんぞく)のイメージで白色、土曜・・土(つち)のイメージで茶色を進めています。

工程管理

工程は自社に合わせて自由に設定できそのデータの入力は、BOX番号と技工士コード、作業工程コードの3点でシンプルに行えます。
トレース特に工程は、今迄は例えばワックスアップ等について、補綴に合わせて作ればメタル物の補綴すべてにそれぞれ工程を追加する必要があり、膨大になりますが、これを「ワックスアップ」という統一した一つの工程で行えるようにして簡単にしました。

現場には、デスクトップのような本格的なPCでなく、タブレットPCやミニPCのような簡単なものでよく、またLANケーブルを這わせることなく無線LANで自由にセットして行います。トレース現場

現場で使用する際には、BOXをトレースすると、その技工物の基本データが表示されます。
例えばその得意先のその補綴の要望事項や指示事項さらに色物で画像データがあればその画像(最大5画像まで)等が表示できます。
その時自分の工程の前工程の情報も表示されます。

工程で使用される材料のJANコードをトレースすることでメーカー名、商品名、シリアルNoが記録され、技工録に反映できます。

さらに、トレースデータで、請求できる工程は、伝票に自動的に取り込まれ、請求ミスを防ぐことができます。これは単体工程と言いポーセレンマージンやフルカバー或は義歯のクラスプやバーなどの維持装置です。

もちろん、技工士の作業工程データは技工ポイントとして集計できます。そのデータから、実績による報酬システムや教育訓練の基礎データとして人材育成に活用したりできます。

山積み表

山積み表

受注登録が完了すると、今日の全受注量のメイン補綴別の中日別で山積みリストとして一覧表示できます。
これは、通常の受注や試適の受注、中日の短い受注、試適戻りの受注に分けて、3ケース5本や4ケース6床のようにケース数と数量にして表示されます。
この表示は、部門別や技工士別にも見ることができます。このリストによって、作業の割り振りに活用でき時短に役立ちます。
この時、外注に出している受注は除外され社内処理の数量のみが表示されます。

進捗管理

山積みリストは、日程終了工程がトレースされると、受注量の分数表示の分子が減算され、リアルタイムで作業の進捗状況を確認できます。
そして残りの数量をクリックすると、どの技工物が残っているか明細が表示され部下への的確な指示を出すことができます。

進捗管理のポイントは、作業のプライオリティ(優先順位)を決めることで、今やらなければならない作業をやることです。
これが山積みリストを見ることにより効果的に行え、結果的に時短に繋がります。

前工程とトレース権限設定

トレース権限

「中間検査を終了していないのに次工程が処理できない」等のように、トレースの条件を設定できます。
かといって前工程を後工程の技工士が入力しようとすると権限がありませんと拒否するように「前工程とトレース権限」の設定もできます。これは補綴物の品質管理に極めて有用です。
検査員の資格のある人が検査した補綴が工程を流れることにより、自社の品質を常に保つことができます。

技工録

補綴物の製作工程のトレースデータがあることから、技工の記録である「技工録」が、作業工程の中で使用される材料の製品名及び製造番号を含め作成できます。
これは、受注データから勝手に作成されるのではなく、本当に作業した工程データから作成されます。